たこのビート日記

弐寺とbmsの進捗を書くブログです

曲という一つの人生。

こんにちは!

 

 

 

創作とは

世の中の作曲者達はどのような事を考えて作曲をしているんでしょうか。

自分はまだ作曲なんていう言葉を使うのもおこがましいほどの初心者なので全然わからないのですが、わからないなりにこうなんじゃないか、と考えるところがあります。

 

前書き

自分が思うに大きく分けると、

  • 自己追求型
  • 理想追求型
  • 想像型

この三つに分類されるのではないかと思いますね。

 

これは曲に限らず、絵や彫刻、小説、他色々な創作においても同じなんじゃないかと思っています。

 

例えば絵、人物画にしても風景画にしても、自らの心の内を表した作品は伝えたい思いは自らの心、そして伝えたい相手は具体的に存在しないわけですから、大部分の人はその人の絵を見てもあまり理解は出来ないかもしれない、でも分かる人には分かる、そういった作品になるでしょうね。極まったものになると、素人から見ると落書きにしか見えないのに、分かる人からすると数億もしたりするような作品がいい例です。

 

理想を追求する作品は、例えば美しさを題材にした場合は人の美しさとは、風景の美しさとは、そう言ったところに観点が置かれているので、多くの人は理由はわからないけど、この絵は美しい、そう感じるのではないかと思います。なぜなら、伝えたい思いが美しさ、と言う一点に収束されているからです。

 

絵で想像型というのはちょっと難しいですが、空想の生き物、空想の世界などでしょうか。これも理想追求の観点も入っているので、結局のところどの型を取ってもその一点のみに収束している人というのはあまりいないでしょうね。だからこそ極まっている作品は、世の中にその名を残すような作品となる。

 

本の自己追求型は分かりやすいですね。これは自伝など、その人の生き様を書いた物で、読めば一人分の人生を体験できるので、時間がある人はたくさん読んだ方が多くの人生経験を積めるのでいいと思います。

 

理想追求型は本だとあまり思い浮かばないですが、勉学やスポーツなど、上達に関する本なんかはこの型に当たるんじゃないかと思います。自分はこういった事は避けてきた人生なのでここの経験値はほぼありません。

 

本の想像型は分かりやすいですね。ライトノベルなどの空想世界の本はここに当たります。中には作者がこういう世界、こういう人生を送りたい、みたいな物が透けて見える作品があったりするので、やはり本にしても全ての型、それ単体で本を書いている人はほとんどいないんじゃないかと思います。

 

 

 

 

この三つの型を曲で例えるとどうなるでしょうか。

 

自己追求型は自分は今こんな気持ちだよ、こんな人生を送ってきたよ、そう訴えかける曲などですね。これは弐寺にもこの型で作曲をしている人がいて、大好きという人と大嫌いという人で両極端なので面白い。ちなみに自分は好きです。

たった数分の中に自分の全てを込める、それがいかに難しいか。たとえ多くの人に嫌われようとも、自らを曲げずに貫き通すさまは、まさにロマンです。今のところ自分はこの型で作曲できたらいいなと思ってますが、そのためにも他の型も出来ないといけないですね。

小説一冊一冊が作者一人の人生であるように、曲もまた作曲者の人生。

 

 

理想追求型の作曲は、自分が思うかっこいい音、あるいはこうありたい、こうなりたい、そういった主張がある曲で、Twitterを見ると変態だったりする人はこのタイプが多いんじゃないかと勝手に思っています。例えば、100億円欲しい!みたいな気持ちは誰だって持っているもので、同じようにかっこいいを追求した音なんかは他の人にとっての理想でもあったりするので、多くの人から好かれる事が多いんじゃないでしょうか。

 

 

曲でいう想像型はゲーム音楽などでしょうか。例えば、新しく訪れた街のBGM一つとっても、主人公達がどんな旅をしてきて、どんな思いでその街に辿り着いたのか、背景が変われば曲もガラッと変わります。そうした意味でも、この型で曲を作るならどういった事をどこまで想定するか、というのはかなり大事だと思います。

この想定のところがしっかりしている曲は、ゲーム、あるいはアニメなどでも、印象に残りやすい物が多いでしょう。印象に残る、というのは言い換えれば、心を込めた作品、その想いが伝わったという事ですね。

感動的な場面において曲を聴いただけでも情緒が溢れ出し、涙がこぼれてしまう、そんな経験をした事がある人も少なくないはず。

ちなみに自分はこの間とある映画を見に行って、あまりの感動に涙が止まりませんでした。

 

 

総論

結局のところ何が言いたいのかというと、作曲において大事なのは芯だと思うのです。

かっこいい曲、オシャレな曲、そういったものを作るならとことんまでこだわるべきだし、自らの心の内を表す曲を作るなら、何度でも自分と対話して、自己を理解する。BGMやボス戦など、そういった曲ならどこまで想定するか。

そしてどの型にしてもそれ単体では存在が難しいので、理想とする型を主軸としたいとしても、他の型での作り方もできるようにしておけば、作曲の幅も広がるんじゃないかって事ですね。

どこを主軸として、どの型をどれくらい入れるか、といったところに作曲者の個性が出るんじゃないかと思います。面白い。

 

 

 

声優を目指している知り合いが課題で、ドラマチックな体験をする、という物があったらしいです。声優とは声を当てる事でまさしく命を吹き込む人。表現するのは自己でもなく理想でもなく、キャラクター自身ですから、想像型の極みですね。

さまざまな体験をして、さまざまな想定を深く掘り下げていく事が、演技の幅、深みを生むことになるのでしょう。

 

 

これからの話

いくらモチベがあっても、仕事がある以上いつも作曲ソフトをいじるというわけにもいきません。そうすると、空いた時間にできる事と言えば、曲のつくりについて勉強するか、こういう事を考えるかくらいしかないですね。仕事中は流石に、ずっとグーグルを開いて仕事と関係ない事を調べるなんて事は出来ないので、こんな事ばかり考えてしまいます。

 

もっと時間が欲しい。

 

それではまた。